四つの市民襲撃事件で殺人罪などに問われた指定暴力団工藤会トップの総裁野村悟(73)とナンバー2の会長田上不美夫(63)の両被告の第29回公判が26日、福岡地裁であった。2012年に銃で撃たれた元福岡県警警部を襲うとの趣旨の発言を、田上被告から直接聞いたという元警察官の証言の音声が流された。
音声は元警部銃撃事件の実行役の公判(17年3月)で、元警察官が証人として出廷した際のもの。
暴力団捜査を担当していた元警察官は、別の事件で刑が確定した田上被告を1999年に取り調べたことに触れ、「田上被告は『あいつ(=元警部)は俺のことを嫌っていて、俺はあいつのことを好かん』と話した」と証言した。
さらに元警部らについて「『俺は直接はやらないよ。間に何人かの人間を入れてやるよ』と話していた。仕返しすると感じた」と述べ、田上被告が襲撃対象にしていたとの見方を示していた。
この日は別室からの「ビデオリ…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル